温度計に必要なセンサーの役目

温度計は様々な部門で活用されています。その中でも、焼却炉の温度管理はとても大事になってきます。焼却炉は、800度以下になるとダイオキシンを発生させます。ダイオキシンは体にとても有害物質で発生を最小限に抑えなくてはいけません。

しかし、炉内温度を900度以上にしてしまうと今度はクリンカーを生成して燃焼効率を下げてしまいます。焼却炉の炉内温度を適正に保つためには、適切なセンサーを使用した温度計が重要になってきます。焼却炉の中では決められた場所にレーザーを使用したセンサーが設置された施設も多く、内部温度を常に計測しています。バーナー付近では、温度が上昇してしまうため、クリンカーがつきやすくなってしまいます。

それを防ぐために温度計付近には、保護管があり常にエアーを吹き続けています。エアーを吹き続けることによりクリンカーの生成を抑えています。万が一、クリンカーを作ってしまうとバーナーや空気工、温度計センサーを含め、各所不具合が発生してしまう可能性が出てきますので、一旦焼却炉を立ち下げ除去する必要が出てきます。立ち下げてしまうと、800度以上の温度にするために多くの燃料を使用します。

燃料は、バーナーストレーナーの目詰まり防止のためA重油や軽油を多く使用しています。よって多額の資金が必要になります。このような資金源は、国民の負担になってしまいますので徹底した温度管理と運転方法に気を付けなければいけないのです。