2022/12/24
湿度計なら何でも似たようなもので、精度もそれほど変わらないというイメージがありますが、これは比較的安価な製品のセンサーも実用的な精度を実現していることが理由として大きいです。湿度計と一口にいっても実はセンサーの精度は様々ですし、信頼性の意味でも決して差は小さくないといえます。業務用の湿度計の価格を目にしたことがあれば、家電量販店などで販売されている製品とは桁が違うことを知っているはずです。価格差はどこからくるのかといえば、それはセンサーの設計コストもそうですが、製造における品質管理や検査なども関係します。
製造段階でも、製造後の出荷前の段階でも厳格に管理が行われますから、品質を高めて維持することにコストが掛けられていると考えれば納得です。湿度計に限らず、製造された全製品の品質を一定以上に保つのは難しいことで、少なくともいわゆる全数検査が必要になります。全数検査は抜き取り検査とは違って、文字通り製造された全ての製品を検査に掛けて、基準を満たしているか、不良はないかを調べるやり方です。コストも掛かりますし時間と手間も掛かりますから、価格にコストを転嫁できない安価な製品には行われないです。
業務用のように、センサーの精度と信頼性が求められる用途向けの製品は、価格帯にもよりますが全数検査が実施されています。また保証やサポートも手厚く設けられていたり、センサーの校正といった湿度計の精度、信頼性を保つサービスが提供されることも少なくないです。温度計のセンサーのことならこちら
