2022/12/24
モノづくりの現場では5S活動を行っているかと思われますが、5S活動もHACCPを運用する上では欠かせない存在といっても過言ではありません。仮に、5Sとは何を意味しているものなのか分からない、このような従業員がいる場合はHACCPを運用する中でのマイナス要因になるので、適切な指導を行うことが重要です。ここでは、HACCPにも欠かせない5Sとは何か、基本的なことを解説します。工場管理や改善の基礎になるもの、整理・整頓・清掃・清潔・躾の略五で、効率化に繋がる工場管理および基礎になるものです。
言葉では分かっているけれども具体に何をすべきか分からない、このような人もいるかと思われますが、整理は必要なものと不要なものを明確にすることであり、不要なものは処分するなどのフローが必要です。整頓と整理は関連性が非常に高いものですが、整頓は必要なものだけを対象にしていて必要なものを直ぐに取り出せる置き場所や保管の方法などを取り決めして表示を確実にすることです。ちなみに、飛行機などの整備工場では、整備に使用した工具を元通りにすることが重要視されているけれども、これと同じような感覚で整頓に取り組むことが求められます。清掃は、身の回りのものや機械設備などを常にきれいな状態に維持できるよう掃除すること、細部においての点検も含まれます。
清潔は、整理・整頓・清掃の3つの項目を徹底して実行して汚れがないきれいな状態を維持することを指します。躾は、決められたことを決められた通りに実行できるよう習慣づけることであり、新人教育だけでなく定期的な検査なども必要不可欠です。