2022/12/24
HACCPの考え方を取り入れた業務改善は必須になっているけれども、認証においては任意です。調査を行ってみないと分からないけれども、認証を得ているのは主に大手の食品メーカーや食品に関連する大手企業のみで、小さな飲食店はもちろん中小の工場などはHACCPを導入しているけれども認証まで考えていないケースは多いといえます。ただ、認証を得ることで信頼性が高くなるなどのメリットがあるので、今よりも売上を多くしたい企業などはHACCP認証へのチャレンジを検討されているケースがあるのではないでしょうか。認証を受けるためには半年くらいの準備期間や資金が必要になるといわれているので、認証を受けようと思って直ぐに第三者機関に依頼することはできません。
それと、HACCPの食品安全に関する認証や規制には幾つかの種類があり、食品安全規格の種類で内容などが異なります。ここでは、ISO22000を例に解説しておきます。ISO22000は、食品安全マネジメントシステムの国際規格で、消費者への安全な製品提供を行うためHACCPシステムの考え方に品質マネジメント規格のISO9001の要素を組み込んだものです。なお、ISO22000は農業から食卓までのフードチェーン全体の安全確保を目的にしているので、飲食店なども該当することになります。
継続的改善により組織の食品安全管理レベルを向上させて製品の安全性を強化することができる、一般的衛生管理プログラムについて取引先や業界の範囲などに合わせて選択ができるなどの特徴があります。